【徹底解説】オイラー関数の計算方法

本記事は数学の徹底解説シリーズに含まれます。

初学者の分かりやすさを優先するため,多少正確でない表現が混在することがあります。もし致命的な間違いがあればご指摘いただけると助かります。

目次

オイラー関数の計算方法

自然数$n$の素因数分解を$n{=}p^{a}q^{b}r^{c}\cdots$とすると,

\begin{align}
\varphi(n) &= n\left(1-\frac{1}{p}\right)\left(1-\frac{1}{q}\right)\left(1-\frac{1}{r}\right)\cdots
\end{align}

が成り立つ。

証明

素数に対するオイラー関数の性質オイラー関数の乗法的性質を組み合わせることにより,

\begin{align}
\varphi(n)
&= \varphi(p^{a})\varphi(q^{b})\varphi(r^{c})\cdots\\[0.7em]
&= (p^{a}-p^{a-1})(q^{b}-q^{b-1})(r^{c}-r^{c-1})\cdots\\[0.7em]
&= p^{a}\left(1-\frac{1}{p}\right)q^{b}\left(1-\frac{1}{q}\right)r^{c}\left(1-\frac{1}{r}\right)\cdots\\[0.7em]
&= n\left(1-\frac{1}{p}\right)\left(1-\frac{1}{q}\right)\left(1-\frac{1}{r}\right)\cdots
\end{align}

が得られます。

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