【数検1級対策】合成関数の偏微分

本記事では,数学検定1級で頻出のトピックについてまとめていきます。

初学者の分かりやすさを優先するため,多少正確でない表現が混在することがあります。もし致命的な間違いがあればご指摘いただけると助かります。

目次

合成関数の偏微分

$z{=}f(x,y)$で$x{=}\varphi(t),y{=}\psi(t)$と表されるとき,$z$が$x,y$について偏微分可能でその偏導関数が連続,かつ$x,y$がそれぞれ$t$について微分可能ならば,合成関数の連鎖律より,

\begin{align}
\frac{dz}{dt}
&= \frac{\partial z}{\partial x}\frac{dx}{dt}+\frac{\partial z}{\partial y}\frac{dy}{dt}
\end{align}

となる。

変数が増えたときも同様に拡張できます。

具体例

次の合成関数$z$に対し,$dz/dt$を$t$で表せ。

\begin{align}
z = \tan^{-1}y/x,~x=t+\sin t,~y=1-\cos t
\end{align}

解答

合成関数の連鎖律および逆三角関数の微分公式より,

\begin{align}
\frac{dz}{dt}
&= \frac{\partial z}{\partial x}\frac{dx}{dt}+\frac{\partial z}{\partial y}\frac{dy}{dt}\\[0.7em]
&= \frac{1}{(y/x)^{2}+1}\cdot \left(-\frac{y}{x^{2}}\right)\cdot (1+\cos t)
+ \frac{1}{(y/x)^{2}+1}\cdot \left(\frac{1}{x}\right)\cdot \sin t\\[0.7em]
&= \frac{-y(1+\cos t)+x\sin t}{x^{2}+y^{2}}
= \frac{-(1-\cos^{2}t)+t\sin t+\sin^{2}t}{x^{2}+y^{2}}\\[0.7em]
&= \frac{t\sin t}{t^{2}+2t\sin t-2\cos t + 2}
\end{align}

が得られます。

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