【ネスぺ対策】ひっかけポイント
ネットワークスペシャリスト合格に必要となる知識を一問一答形式で確認していきます。
目次
計算問題
$1$画素あたり$2^{16}$色を表すために必要な容量は何byteか?
$2^{16}$パターンの数字を表すためには$16$bitの容量が必要である。そのため,$1$画素あたり$2$byteの容量が必要になる。
「利用可能なホスト数は最大いくらか」系の問題に関して
必ずホスト部がすべて1のブロードキャストとホスト部がすべて0のネットワークアドレスを除外すること。具体的には$2^x-2$というような計算になる。
稼働率の問題
稼働率が$x$である装置を組み合わせた以下のシステムの稼働率を求める例題を考える。
まずは直接部分を考える
稼働率$x$が直接で接続されている部分の稼働率は,両方とも稼働している場合に限り全体が稼働するため,いずれも稼働している確率を表す$x^2$となる。
稼働率が$x^2$のシステムの並列を考える
一方で,稼働率$x^2$のシステムを並列に接続すると,両方共が稼働しない場合に限り全体が稼働しないため,稼働率は「両方共が稼働しない」確率の余事象となる。したがって,求める稼働率は以下のようになる。
\begin{align}
1-(1-x^2)^2
\end{align}
注意深く理解する内容
プライオリティ値の大小をまとめよ
- プライオリティ値が小さいほど優先
- BGPのMED
- DNSのMXレコード
- ルーティングプロトコルのアドミニストレーティブティスタンス
- プライオリティ値が大きいほど優先
- BGPのLOCAL_PREF
- VRRP
- OSPFのDR選出
「経路情報」と言われたときにどのようなテーブルを思い浮かべればよいか
例えば,宛先IPアドレスが頻繁に変わるのであればデフォルトルートにFWや中継地点のルータを設定することで当該IPアドレスの変更に伴う設定変更箇所を一か所に寄せることができる。
よくある勘違い
「盗聴を防ぐ」と「改ざんを防ぐ」に関して
盗聴は暗号化通信を行わないと防げない。改ざんはリバースプロキシなどサーバの置き場所を工夫することで防ぐことができる。
最長一致(ロンゲストマッチ)について
IPアドレスをビット列に直して共通部分が一番長いアドレスを探すのではない。ネットワーク部に関して比較を行う。すなわち,サブネットマスクが1である範囲において共通部分が一番長いアドレスを探す。一致するものがなければデフォルトルートを利用する。
フラグシーケンスとフレームチェックシーケンス
- フラグシーケンス:HDLCにおけるフレームの開始と終了の合図
- フレームチェックシーケンス:伝送誤りの検知(FCS)
VRRPアドバタイズメントパケットの送信元デバイスと送信先デバイスを説明せよ
自社が管理するDNSでCNAMEを設定するだけだと何が起こるか
ホストのIPアドレスが解決できない。CNAMEは必ずAとセットで用いる。
冗長化とVLANの関係を述べよ
冗長化はループと言い換えられる。ループを作るためには,同じVLANに属さなければならない。例えば,ポートVLANを使ってアクセスポートとして一つのVLANしか割り当てられなかったらループが作れず冗長化できないという場面がある。
MTUを越えた場合のルータの処理を述べよ
フラグメントとリアセンブル。分割する側だけでなく再構築する側も記述する点がひっかけ。
Set-Cookieに関する誤解
Set-Cookieはキーではなくフィールド名。Expires/Domain/Secure/HttpOnly属性などがある。Set-CookieをTrueにするとかFalseにするとかの話ではなく,Set-Cookieフィールドにキーとバリューを設定するという話。特に,HttpOnly属性がHTTPS通信のみを許可すると勘違いしやすいので注意。正しくは,HttpOnly属性はJSからのアクセスを制限するもので,TLSのみを許可するのはSecure属性。
同一セグメント内にL3SWやルータがある場合の扱い
L2SWと同じ扱いになる。すなわち,宛先MACアドレスを付け替えたりはしないということ。
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