【AWS初学者向け】S3のストレージクラスとライフサイクル

AWS認定試験の合格に必要な知識を確認します。

目次

S3のストレージクラス

S3のストレージクラスに関しては,下記をご参照ください。

ライフサイクルルールとその単方向性

S3では,あるストレージクラスから別のストレージクラスにデータを自動で移行させるルールを設定することにより,コストを節約することができます。しかし,全てのストレージクラス間での移行がサポートされている訳ではなく,あるルールに則ってストレージクラス間の移行可否が決定されます。AWS公式ではこのルールをストレージクラス間の移行のための「ウォーターフォールモデル」と称しており,下図のようなルールが定められています。

S3のストレージクラスとライフサイクル

上段から下段の方向にしかストレージクラスの変更はできません。例えば,StandardからGlacier Instant Retrievalへの移行は可能ですが,One Zone-IAからIntelligent-Tieringへの移行はできません。

覚え方

上図の覚え方としては,上段ほど高価になり,下段ほど安価になると理解しましょう。まず,Standard系列が高価であること,Glacier系列が安価であることをおさえます。さらに,アクセス頻度の観点から,コストは

  • Standard > Standard IA
  • S3 Glacier Instant Retrieval > S3 Glacier Flexible Retrieval > S3 Glacier DeepArchive

であることが分かります。そして,Intelligent TieringはStandard・Standard IA・Glacierを柔軟に使い分けますので,Standard系列よりも安価,Glacier系列よりも高価になることが分かります。One Zone-IAはあくまでもOne Zoneですので,Standard IAよりも安価であり,同時に,一定程度アクセスがあることからGlacier系列よりも高価であることが分かります。あとは,Intelligent TieringとOne Zone-IAの比較ですが,「柔軟性」を実現するためにコストがかかってしまうことを考えれば,Intelligent Tieringの方がOne Zone-IAよりも高価であることが分かります。以上の考えにもとづくことで,上図を導くことができます。

参考文献

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