本記事は数学の徹底解説シリーズに含まれます。
初学者の分かりやすさを優先するため,多少正確でない表現が混在することがあります。もし致命的な間違いがあればご指摘いただけると助かります。
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行列式の性質<行列式が0のケース>
$n$次正方行列$A$の行列式$\det (A)$は以下の性質をもつ。
- $\det (A)=0$ならば$n$個の列ベクトルが一次従属
行列式の性質一覧はこちらのページより確認できます。
証明
$n$個の列ベクトルが一次独立であるならば$\det (A)\neq 0$を示します。階数は一次独立な列ベクトルの最大個数でしたので,$\rank A=n$になります。このとき,正則と六つの同等な条件より,$\det (A)\neq 0$になります。したがって,対偶をとることにより,$\det (A)=0$ならば$n$個が示されました。
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