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実現値
実際の試行の結果として観察された値のことを実現値という。
確率変数がとりうる値が変化する変数であったのに対し,実現値は実際の観測値を表しています。例えば,$P(X=x)$というのは,確率変数$X$が$x$という値をとる確率を表しています。大文字は確率変数,小文字は実現値と理解しましょう。ややこしいのは,下で説明する確率関数の中身には小文字の実現値を渡します。関数に渡すのは変数だから実現値ではおかしいのではないかという声が聞こえてきそうですが,以下で説明する通り,確率関数は$P(X=x)=f_{X}(x)$と定義されます。確率関数では実現値を変数とみなして扱っているという点に注意してください。
参考文献
本稿の執筆にあたり参考にした文献は,以下でリストアップしております。
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