【徹底解説】確率母関数の性質

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確率母関数の性質

GX()Xの確率母関数とするとき

(1)GX(m)(1)dmdtmMX(t)|t=1(2)=E[X(X1)(Xm+1)]

確率母関数の真骨頂でもある定理です。確率母関数をm回微分して1を代入する操作は,各種離散分布の期待値や分散を計算する際に用いられます。

証明

(3)GX(m)(1)dmdtmGX(t)|t=1(4)=dmdtmE[tx]|t=1(5)=dmdtmx=0txfX(x)|t=1(6)=d(m1)dt(m1)x=0xtx1fX(x)|t=1=(7)=x=0x(x1)(xm+1)txmfX(x)|t=1(8)=x=0x(x1)(xm+1)fX(x)(9)=E[X(X1)(Xm+1)]

参考文献

本稿の執筆にあたり参考にした文献は,以下でリストアップしております。

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