【徹底解説】Java Silver合格へのロードマップ

目次

はじめに

本稿では,Java Silver合格を最短最速で目指すための方法をお伝えします。

Java Silverについて

Java SilverはOracle Certified Java Programmer Iを正式名称とし,Oracleが公式に開催しているJavaの認定資格です。日本だけでなく海外でも同一の内容の認定試験が開催されており,Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識をグローバルに評価できる資格の一つでもあります。

受験資格・対応バージョン

Java認定試験はBronze・Silver・Goldの三種類が実施されており,Goldの受験資格にはSilverの合格が必須条件となっています。

SilverはBronzeに合格していなくても受験することができます。

管理人が受験したのはJava SE 11に対する認定試験で,正式にはOracle Certified Java SE 11 Programmer Iと呼ばれています。Oracleは2023年12月1日よりJava SE 17に対する認定試験を英語版で開始しており,日本語版の試験も順次リリースされています。とはいえ巷に溢れる参考書や有益情報はJava SE 11向けであることがほとんどですので,各々の目的に応じて受験する対応バージョンを決定するとよいでしょう。バージョンごとの細かな差異を気にするよりJavaそのものへの理解を深めたい方は,対策への情報が充実しているJava SE 11向けの認定試験を受験する方が現時点ではよいと管理人は考えています。実務に繋げるために極力最新の仕様をキャッチアップしたい方は,Java SE 17向けの認定試験を受験した方がよいです。

形式・合格ライン・試験時間

複数の選択肢から正答を選ぶ形式で,合格ラインは63%となっています。試験時間は180分です。

全80問の出題となりますので,63%に相当する51問が合格ラインになるものと考えられます。しかし,管理人が受験した当時は試験前の注意事項で「将来の出題に備えた統計データ取得のために採点されない問題も含められている」という旨が記載されていた記憶があるため,合格ラインは51問とは限らないです。

料金

円高・円安の市況によって変わります。公式ページをご確認ください。

楽天市場経由でOracleピアソンVUE配信監督付き試験用受験チケットを買うことで,定価よりも安い価格で受験資格を得ることができます。詐欺みたいですが本当の話です。楽天市場ということでポイントも付きますので,結果として数千円の節約となります。Web上で調べれば先人たちの解説記事がヒットしますので,ここでは詳細は割愛します。

対策

Java Silverの対策はシンプルです。

黒本を二周した後,
三周目に間違えた問題の要点をまとめて
直前までひたすら復習を繰り返すだけ

管理人の考えるJava Silver合格への最短最速ロードマップ

この方法で最短二週間,長くても二ヶ月程度で合格可能でしょう。黒本とは次の書籍のことを指します。

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黒本をこなすことで,必要最低限の知識を最短効率で身につけることができます。Java Silver対策としてはよく紫本が引き合いに出されますが,個人的には両者に大差はないと考えています。逆に言えば敢えて紫本を選ぶ強い理由もありまませんので,Java Silver対策として鉄板の黒本を用いた方が無難でしょう。

実は黒本には解釈間違いとも言える記述が多数見られます。特にJava Gold向けの黒本に顕著ですが,公式ドキュメントに沿わない解釈やデザインパターンの不適切な説明などみられます。しかしながら,これらは初学者にとっては大きな問題ではないと考えられ,むしろ細かな部分に気を取られてしまうと勉強が前に進まなくなってしまう可能性が高いです。黒本に書いてある内容は盲信する覚悟で勉強を始めるとよいでしょう。

黒本三周目は間違いポイントをまとめますが,例えば下記のページのようにまとめるとよいでしょう。

管理人は間違いだけでなく理解したいポイントも併せて言語化するようにしています。まとめる媒体としてはNotionでも紙のノートでも何でも構いません。

おわりに

Java Silverは,新卒1年目がオブジェクト指向言語を通じてプログラミングを学ぶ手段として活用する程度がベストだと管理人は考えています。Java自体は古き良き技術ではあるものの,いまだに現役バリバリで本番のワークロードに採用されている言語です。C言語・Java・Kotlin・Scalaへの潮流を実感するためにはC言語の学習はマストではないものの,Javaの学習はマストだと管理人は考えています。C言語が理解できなくてもJava以降の言語を学習することはできますが,Javaが理解できていなければKotlin以降の言語を理解することは難しいでしょう。

プログラミング言語だけならまだしも,オブジェクト思考への造詣が深くないとプロダクト開発は困難を極めます。エンジニアとして生きていく可能性がある方であれば,まずはJavaの認定資格をマイルストーンとして学習を始めるのも悪くないのではないでしょうか。

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