【数検1級対策】三重積分と極座標変換

本記事では,数学検定1級で頻出のトピックについてまとめていきます。

初学者の分かりやすさを優先するため,多少正確でない表現が混在することがあります。もし致命的な間違いがあればご指摘いただけると助かります。

目次

三重積分と極座標変換

空間座標系における極座標変換は,$0\leq r,0\leq\theta\leq\pi,0\leq\varphi\leq2\pi$に対し

\begin{align}
x = r\sin\theta\cos\varphi,\quad
y = r\sin\theta\sin\varphi,\quad
z = r\cos\theta
\end{align}

と表され,ヤコビアンは$r^{2}\sin\theta$となる。

図解すると三角関数の定義より導かれます。ヤコビアンの計算は割愛します。

具体例

次の三重積分$I$の値を求めよ。ただし,$a\geq 0$とする。

\begin{align}
\iiint_{D}x^{2}~dxdydz,\quad D:x^{2}+y^{2}+z^{2}\leq a^{2}
\end{align}

解答

空間座標系の極座標変換により$D$は

\begin{align}
M: r^{2}\leq a^{2},0\leq\theta\leq\pi,0\leq\varphi\leq2\pi
\end{align}

に移されるため,ウォリスの公式より

\begin{align}
I
&= \iiint_{M} r^{2}\sin^{2}\theta\cos^{2}\varphi\cdot r^{2}\sin\theta~ drd\theta d\varphi\\[0.7em]
&= \int_{0}^{a}r^{2}dr\cdot \int_{0}^{\pi}\sin^{3}\theta~d\theta\cdot\int_{0}^{2\pi}\cos^{2}\varphi~d\varphi\\[0.7em]
&= \int_{0}^{a}r^{4}dr\cdot 2\int_{0}^{\pi/2}\sin^{3}\theta~d\theta\cdot 4\int_{0}^{\pi/2}\cos^{2}\varphi~d\varphi\\[0.7em]
&= \left[\frac{1}{5}r^{5}\right]_{0}^{a}\cdot 2\cdot\frac{2}{3}\cdot 4\cdot\frac{1}{2}\cdot\frac{\pi}{2}
= \frac{4\pi}{15}a^{5}
\end{align}

が得られます。

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