【数検1級対策】フロベニウスの定理

本記事では,数学検定1級で頻出のトピックについてまとめていきます。

初学者の分かりやすさを優先するため,多少正確でない表現が混在することがあります。もし致命的な間違いがあればご指摘いただけると助かります。

目次

フロベニウスの定理

$n$次正方行列の固有多項式を

\begin{align}
\varphi_{A}(x) &= (x-\lambda_{1})\cdots(x-\lambda_{n})
\end{align}

とおくと,任意の多項式$f(x)$に対し,行列$f(A)$の固有多項式は

\begin{align}
\varphi_{f(A)}(x) &= (x-f(\lambda_{1}))\cdots(x-f(\lambda_{n}))
\end{align}

と表される。

定理の形より具体例を見た方が直感的に捉えやすい定理です。

具体例

\begin{align}
A &=
\begin{pmatrix}
-1 & 0 & 2\\
0 & -1 & 1\\
2 & 1 & 3
\end{pmatrix}
\end{align}

とするとき,$f(A)=A^{3}+5A^{2}+8A-10E$と$g(A)=A^{-1}$の固有値を求めよ。

解答

$A$の固有多項式は

\begin{align}
\begin{vmatrix}
-1-\lambda & 0 & 2\\
0 & -1-\lambda & 1\\
2 & 1 & 3-\lambda
\end{vmatrix}
&= -(\lambda+1)(\lambda+2)(\lambda-4)
\end{align}

となるため,$A$の固有値は$\lambda=-1,-2,4$となります。

\begin{align}
f(-1)=-14,\quad f(-2)=-14,\quad f(4)=166
\end{align}

となるため,フロベニウスの定理より$f(A)$の固有値は$166,-14$ (重解)となります。同様に,

\begin{align}
g(-2)=-\frac{1}{2},\quad g(-1)=-1,\quad g(4)=\frac{1}{4}
\end{align}

となるため,フロベニウスの定理より$g(A)$の固有値は$-1/2,-1,1/4$となります。

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