【数検1級対策】二次正方行列と可換の条件

本記事では,数学検定1級で頻出の二次元行列と可換の条件についてまとめていきます。

初学者の分かりやすさを優先するため,多少正確でない表現が混在することがあります。もし致命的な間違いがあればご指摘いただけると助かります。

目次

二次正方行列と可換の条件

任意の二次正方行列$X$と行列

\begin{align}
A &=
\begin{pmatrix}
a & b\\
c & d
\end{pmatrix}
\end{align}

が可換となる必要十分条件は,$a=d$かつ$b=c=0$で与えられる。

一般に行列は可換ではありません。

証明

任意の$X$に対し$AX=XA$を満たす$A$の条件を求めればよく,都合のよい$X$を選びます。例えば

\begin{align}
X &=
\begin{pmatrix}
0 & 1\\
0 & 0
\end{pmatrix}
\end{align}

とおくと,$AX=XA$より$c=0$かつ$a=d$が得られます。同様に,

\begin{align}
X &=
\begin{pmatrix}
0 & 0\\
0 & 1
\end{pmatrix}
\end{align}

とおくと,$AX=XA$より$b=0$かつ$c=0$が得られます。これらより,$AX=XA$となる必要条件は$a=d$かつ$b=c=0$となります。逆に,$a=d$かつ$b=c=0$のとき,$A=aE$となるため

\begin{align}
AX &= (aE)X = aX = X(aE) = XA
\end{align}

となるため$AX=XA$が成り立ちます。したがって,求める条件は$a=d$かつ$b=c=0$です。

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