本稿ではIPA試験で必要とされる知識をまとめます。
目次
イーサネットのケーブル規格
メタルケーブル
規格 | 速度 | ケーブル | 対応カテゴリ | 距離 |
---|---|---|---|---|
100BASE-TX | 100M | ツイストペア | 5以上 | 100m |
1000BASE-T | 1Gbps | ツイストペア | 5e以上 | 100m |
2.5GBASE-T | 2.5G | ツイストペア | 5e以上 | 100m |
5GBASE-T | 5G | ツイストペア | 6以上 | 100m |
10GBASE-T | 10Gbps | ツイストペア | 6A以上 | 100m |
光ケーブル
規格 | 速度 | ケーブル | 距離 |
---|---|---|---|
1000BASE-SX | 1Gbps | 光ファイバー(マルチモード) | 550m |
1000BASE-LX | 1Gbps | 光ファイバー(シングル/マルチモード) | 5km/550m |
10GBASE-SR | 10Gbps | 光ファイバー(マルチモード) | 300m |
10GBASE-LR | 10Gbps | 光ファイバー(シングルモード) | 10km |
覚え方
覚え方にコツが必要です。まず,規格名の冒頭の数字は速度を表していることを理解しましょう。例えば1000であれば1Gbps,10Gであれば10Gbpsとなります。BASEは伝送方式を表しますが,基本的にはBASEだけをおさえておけばよいです。ハイフンの後ろのアルファベットはケーブルの種類を表し,ツイストペアケーブルを表すTだけをおさえておけばよいです。SとLは光ファイバの種類を表します。Sは短い波長(ショート)をいくつか組み合わせることで複数のデータを同時に送信できるため,光ファイバのマルチモードを表します。Lは長い波長(ロング)により高速かつ安定した通信を可能にするため,光ファイバのシングルモードを表します。
{数字}BASE-{T || S || L}
という形に対して下表のような覚え方をします。
項目 | 意味 | 補足 |
---|---|---|
数字 | 速度 | 1000は1Gbps |
BASE | 伝送方式 | BASEのみ知っておけばよい |
T/S/L | ケーブルの種類 | Tはツイストペアケーブル(LANケーブル) Sはショートで波長が短くマルチモード Lはロングで波長が長くシングルモード |
1000BASE-LXだけ例外でLと付きますがマルチモードも可能です。
補足
「規格」列の1000BASE-Tや1000BASE-SXはプロトコルの別名を表し,厳密にはIEEEで正式な名称が付けられています。2.5Gと5Gは比較的新しいIEEE 802.3bzで規定されていて,マルチギガイーサネットと呼ばれています。広く普及しているカテゴリ5eや6のLANケーブルをそのまま使えます。
コメント