【IPA対策】AutoMDI/MDI-X

本稿ではIPA試験で必要とされる知識をまとめます。

目次

AutoMDI/MDI-X

AutoMDI/MDI-Xは,スイッチングハブのポートのMDIとMDI-Xを自動で切り替える機能のことを指します。MDIはMedium-dependent Interfaceの略称,MDI-XはMDI Crossoverの略称で,いずれもEthernetの送受信インタフェースを表しています。具体的には,

  • MDIの送信ポート:1・2番
  • MDIの受信ポート:3・6番
  • MDI-Xの送信ポート:3・6番
  • MDI-Xの受信ポート:1・2番

となっています。これより,MDI同士またはMDI-X同士を接続する場合はクロスケーブル,MDIとMDI-Xを接続する場合はストレートケーブルを利用する必要があります。一般的には,コンピュータなどの端末側ではMDI,スイッチなどの集積側ではMDI-Xとなっていることが多いです。このとき,両端のインタフェースで接続のたびにMDIとMDI-Xの使い分けを意識するのはコストがかかるため,主に集積側でMDIとMDI-Xを自動判別する機能を持たせることがあります。この機能をAutoMDI/MDI-Xといいます。

AutoMDI/MDI-Xには,全二重方式と半二重方式を自動判別したり,ポートの速度を自動判別したりする機能はありません。これらの機能はオートネゴシエーションで実現されます。

補足

なぜMDIもMDI-Xも3・6番という中途半端なポートを利用しているのでしょうか。ここからは管理人の覚え方を紹介します。これは事実に基づいている訳ではなく,あくまでも管理人の仮説に過ぎないため,鵜呑みにしないよう注意してください。

UTP(Unshielded Twisted Pair)ケーブルは今では8本4ペアのより対線が使われていますが,昔は4本2ペアだけでした。4本2ペアのケーブルを8本4ペアに拡張するときに,既存の4本2ペアを1・2番と7・8番とし,3・4・5・6番を拡張することを考えました。このとき,3・4番と5・6番をペアにするよりも,3・6番と4・5番をペアにして3・6番を使った方が銅線間の距離が遠くなるために,ノイズの影響を受けにくそうです。そこで,今では1・2番に加えて3・6番のペアを使うようになったと覚えるようにしています。

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