【AWS初学者向け】EC2の主な料金オプションまとめ

AWS認定試験の合格に必要な知識を確認します。

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EC2の主な料金オプションまとめ

EC2の主な料金オプションは以下です。

スクロールできます
オプション特徴
On-Demand Instances秒単位で課金される基本的なオプションで,
いわば定価料金のようなもの。
Saving Plans1年もしくは3年で一定の使用量を契約し,
時間単位で課金される。
Standard Reserved Instances1年もしくは3年で固定のリージョン/タイプ/台数を契約し,
途中で構成を変更することは不可。
Convertible Reserved Instances1年もしくは3年で固定のリージョン/タイプ/台数を契約し,
途中で構成を変更することが可能。
Spot Instances未使用のEC2インスタンスをリクエストするが,
ワークロードが中断される可能性がある。
余りものを格安で使わせてもらうイメージ。
Dedicated Hosts物理サーバを占有し,必ず同じ物理ホスト上で利用できる。
Dedicated Instances
(ハードウェア占有インスタンス)
他のAWSアカウントから物理的に隔離されているが,
同一AWSアカウントでは共有される可能性がある。
どの物理ホストが利用されるかは指定できない。
ベアメタル物理サーバをそのまま利用でき,
CPUやメモリに直接アクセスできる。
EC2の主な料金オプション

Saving PlansとReserved Instances(RI)の違いと,Dedicated HostsとDedicated Instancesの違いをおさえておきましょう。Saving Plansは一定の使用量に対して契約を行うのに対し,RIは一定のリージョン/インスタンスタイプ/台数に対して契約を行います。また,Saving PlansはEC2のみならず,FargateやLambdaなどでも存在する契約形態になります。Dedicated Hostsは物理ホストを占有する一方で,Dedicated Instancesは物理ホストを同一アカウント内で占有しますが,インスタンスがどの物理ホストに載るかどうかは決められません。したがって,マシン単位でのライセンスやセキュリティ要件が定まっている場合にはDedicated Hostsが有効です。語弊を恐れずに言えば,Dedicated HostsはDedicated Instancesの上位互換となります。

RIでは,契約期間を1年もしくは3年,支払い方法を全額前払い・一部前払い・前払いなしから選べます。期間が長ければ長いほど,もしくは前払いの額が大きければ大きいほど,割引率も大きくなります。また,柔軟性の観点からConvertibleよりもStandardの方が割引率は大きくなります。すなわち,割引率はStandard > Convertible,3年 > 1年,全額前払い > 一部前払い > 前払いなしとなりますので,RIで最も大きな割引率を得られるのは,3年間のStandard RIを全額前払いで契約したケースになります。

Spot Instancesは市場取引をイメージすると分かりやすいです。余りもののEC2インスタンスは時々刻々と変化していますので,Spot Instancesの価格もそれに応じて動的に変化します。この変化する市場に対して,我々が「この価格まで下がった場合にインスタンスを買い,この価格よりも上がった場合にインスタンスを手放す」という設定を施すことで使うインスタンスタイプがSpot Instancesになります。したがって,Spot Instancesは途中で中断されても冪等性が保たれるバッチ処理や,ちょっとした動作検証などに適しているインスタンスタイプになります。

参考文献

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