【数検1級対策】重心の求め方

本記事では,数学検定1級で頻出のトピックについてまとめていきます。

初学者の分かりやすさを優先するため,多少正確でない表現が混在することがあります。もし致命的な間違いがあればご指摘いただけると助かります。

重心の求め方

密度ρ(x,y)の物体Dの重心(x,y)は,

(1)M=Dρ(x,y)dxdy

のもとで

(2)x=1Mρ(x,y)x dxdy,y=1Mρ(x,y)y dxdy

と定義される。特に,ρ(x,y)=1の一様密度の場合は,領域Dの面積をSとおくと

(3)x=1SDx dxdy,y=1SDy dxdy

と定義される。

例題

平面上の密度が一様な半円

(4){(x,y)|x2+y2a2, y0}

の重心の座標を求めよ。

解答

対称性よりx=0となります。yについては,S=πa2/2および極座標変換により,

(5)y=2πa20π0arsinθrdrdθ=4a3π0πsinθdθ=4a3π

となります。

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