本記事では,数学検定1級で頻出のケイリー・ハミルトンの定理とその応用についてまとめていきます。
初学者の分かりやすさを優先するため,多少正確でない表現が混在することがあります。もし致命的な間違いがあればご指摘いただけると助かります。
ケイリー・ハミルトンの定理とその応用
二次正方行列
に対し,
に関する二次方程式が与えられたときに係数比較できない のように字数下げのテクニックに利用できる で割った際の余りを利用して字数下げを行う際は微分も併用する
に注意する。
特に1.が引っかけポイントです。
具体例
を満たす と を求めよ を満たす二次正方行列をすべて求めよ- 下記の行列の
乗を求めよ
1.の解答
ケイリー・ハミルトンの定理と与えられた等式の差を取ることにより,
が得られます。
が得られます。
となります。
2.の解答
ケイリー・ハミルトンの定理に
が得られます。
となります。
より
となります。
3.の解答
ケイリー・ハミルトンの定理より,
が成り立ちます。
と変形することを目指します。
と表し,両辺を
を得ます。式(
となるため,これを連立すると
が得られます。したがって,
となります。
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