本稿ではIPA試験で必要とされる知識をまとめます。
目次
RAIDまとめ
RAIDの特徴は以下の通りです。
方式 | 詳細 |
---|---|
RAID0(ストライピング) | 複数のディスクに異なる内容を保存。 処理速度は向上するが信頼性が問題。 |
RAID1(ミラーリング) | 複数のディスクに同じ内容を保存。 信頼性は向上するが必要容量が問題。 |
RAID01 | RAID0をミラーリング。 |
RAID10 | RAID1をストライピング。 |
RAID2 | ビット単位で2つのディスクに保存。 ハミング符号を3つのディスクに保存。 信頼性に振り切った方法。 |
RAID3 | ビット単位で2つのディスクに保存。 パリティを1つのディスクに保存 RAID2より容量が少なく信頼性に欠ける。 |
RAID4 | RAID3をブロック単位で処理を行う。 |
RAID5 | RAID4のパリティを他のディスクに分散。 |
RAID50 | RAID5の後にストライピングを行う。 処理速度が向上される。 |
RAID6 | RAID5を複数保存する。 |
RAIDのストライピングと冗長ディスク関するまとめは以下の通りです。
種類 | RAID3 | RAID4 | RAID5 |
---|---|---|---|
ストライピング | ビット | ブロック | ブロック |
冗長ディスク | 固定 | 固定 | 分散 |
補足
RAID01とRAID10ではRAID10を利用するべきです。RAID01であれば「ストライピングしたもの」をミラーリングし,ストライピングしたものは片方が欠損した時点でデータがなくなります。一方で,RAID10であれば「ミラーリングしたもの」をストピングし,ミラーリングしたものは片方が欠損してもデータがなくならならないからです。速度を求めたものに冗長性を持たせるのではなく,最初に冗長性を持たせてから速度を求めると理解しましょう。
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