本稿ではCisco試験のCCNAで必要とされる知識のうち見直すべきポイントをまとめます。
ネットワーク基礎
サーバの仮想化を分類せよ
タイプ | 方式 | 説明 |
---|---|---|
Type1 | ハイパーバイザ型 | ホストOSを利用しない |
Type2 | ホスト型 | ホストOSを利用する |
「ハ→ホ」と五十音順で覚える。その後,ホスト型のType2がホストOSを利用すると覚える。
マイクロソフト社が提供するHyper-Vは仮想マシンの一種か
仮想マシンではない。ハイパーバイザ。
ルーティングテーブルを表示するためのコマンドを述べよ
- Windows:
route print
ornetstat -r
- Cisco:
show ip route
ipconfig /all
はIPアドレス関連の情報を表示します。また,windowsでshow ip route
が使えると誤解しないように注意しましょう。
IPアドレス関連の情報を取得するためのコマンドをまとめよ
内容 | OS | コマンド |
---|---|---|
IPアドレス関連情報の表示 | Windows | ipconfig |
Mac | ifconfig | |
Linux | ip address show | |
ARPテーブルの表示 | Windows | arp -a |
Mac | ||
Linux | ||
ルーティングテーブルの表示 | Windows | netstat -r |
Mac | ||
Linux | ip route show |
ipconfigとifconfigの違いに注意してください。
Ethernetフレームでは宛先Macアドレスと送信元Macアドレスはどちらの方が先頭にくるか
宛先Macアドレス。各端末が自分宛の通信を素早く判別するため,と理解する。
ハイパーバイザはOSのインストールを行えるか
行えない。ハイパーバイザの役割は下記二つ。
- 仮想マシンの作成
- ハードウェアリソースの割り当て
横長のハイパーバイザの上に複数の仮想マシンが積み上げられ,仮想マシンの中にOSが含まれているイメージです。
イーサネットトレーラのFCSは何byteか
4byte
ToSはどこに含まれるか
IPヘッダ。CoSはL2でToSはL3。
シリアルインタフェースとは
PCと周辺機器を接続するインタフェース。ルータに内蔵されているのはLAN用のインタフェース。
イーサネットインタフェースの記法と通信速度の対応をまとめよ
記法<interface-type><slot> / <port> | 規格名 | 速度 |
---|---|---|
Gi0/1 | Gigabit Ethernet | 1000Mbps(1Gbps) |
Fa0/1 | Fast Ethernet | 100Mbps |
E0/1 | Ethernet | 10Mbps |
電力分類オーバーライド機能とは何か
ポートの消費電力が最大値を超えた場合に
- 電力供給を続けながらsyslogメッセージを発行
- ポートをシャットダウンしてerr-disable状態に移行
のいずれかを行う機能
SMFとMMFの規格とコア径の対応を整理せよ
規格 | 伝送モード | コア径(単位はマイクロメートル) |
---|---|---|
OM1 | M | 62.5 |
OM2 | M | 50 |
OM3 | M | 50 |
OM4 | M | 50 |
OM5 | M | 50 |
OS1 | S | 8〜10 |
OS2 | S | 8〜10 |
Sはシングル,Mはマルチを表します。OSとOMのOは光ケーブルのOpticalの頭文字です。
SFPとは何か
Small Form Factor Pluggableの略称で,光ファイバーやLANケーブルなどの多数の規格に対応できるポートのことを指す。SFPモジュールは電気信号と光信号を変換するデバイスで,ハブに装着して使用する。電源をつけたまま付け替えるホットスワップに対応している。
SFPの古いモジュールとしてGBIC(Gigabit Interface Converter)があります。
光モジュールとコネクタの対応関係を述べよ
- GBIC:SCコネクタ
- SFP:LCコネクタ
「GS・SL」というスキー種目で覚えましょう。
PoEにおけるPDとは何か
Powered Deviceの略称で,LANケーブル経由で電力供給を受ける側の機器のことを指す
PSEはPower Sourcing Equipmentの略称で,電力を供給するデバイスのことを指します。
PoEのポートモードを説明せよ
モード | PD検出 | 特徴 |
---|---|---|
static | $\cm$ | ・PD検出前から各PoEポートに供給電力を設定 ・PDへの電力供給が保証される |
auto | $\cm$ | ・PD検出後に電力供給を開始 ・電力に余裕がない場合は供給開始しない |
never | - | ・PDへ電力供給されない |
10GBASE-LRは光ファイバーケーブルとLANケーブルのどちらを利用するか
光ファイバーケーブル。LかSが付いているものはLongとShortの光ファイバーケーブルで,LongはSMF,ShortはMMFを使う。RはRangeの頭文字で「比較的広い」というようなイメージでおさえるとよい。あくまでも大切なのはLとS。
LRの最大伝送距離は10kmでSRの最大伝送距離は300mであることは覚えておくと便利。S系として550mではなく300mとなるのは違和感があるが,R自体がXとは別のようなイメージを持っておけば覚えやすい。
1000BASEにおいてLXとLHの違いを説明せよ
- LX:IEEE 802.3zで標準化されている。最大伝送距離は5km
- LH:メーカー独自の標準。最大伝送距離は10km〜50km
LHはメーカーが独自に最大伝送距離を50kmに伸ばしたと覚えるとよさそうです。ただし,いずれもMMFになると最大伝送距離は550mとなるため注意です。
光ファイバーの最大伝送距距離が70〜120kmと言われたときに何を思い浮かべるか
1000BASE-ZX
最大伝送速度が1Gbps以上となるUTPケーブルのカテゴリを列挙せよ
- CAT5E/CAT6/CAT6A/CAT7
CAT3/CAT4の最大伝送速度は10Mbps,CAT5の最大伝送速度は100Mbpsとなることも覚えたい。
最大伝送距離が100mとなるUTPケーブルのカテゴリを列挙せよ
- CAT3/CAT4/CAT5/CAT5E/CAT6(10Gbps)/CAT6A/CAT7
試験対策としては,一旦全て100mとしてしまってもOKでしょう。CAT6(1Gbps)のみ55mとなります。
UPoEとは
PoE++とは異なるSisco独自の規格。違いは少ないが,PoE++は60Wに加えて100Wの最大出力が可能である一方でUPoEは60Wの最大出力となっている。
スイッチはPDに該当するか
しない。PSE側。
中間機器はPSE,エンドデバイスはPDと覚えてしまいましょう。
3階層キャンパス設計を説明せよ
階層 | トポロジ | 特徴 |
---|---|---|
アクセス層 | スター | ・ユーザが接続 ・配置されるデバイスはL2スイッチ |
ディストリビューション層 | パーシャルメッシュ型 | ・ポリシーに基づくトラフィック制御 ・配置されるデバイスはL3スイッチ |
コア層 | フルメッシュ型 | ・バックボーンとして機能 ・配置されるデバイスは高性能大容量のL3スイッチ |
3階層キャンパス設計は「大規模ネットワーク向け」というイメージを持ちましょう。対して2階層キャンパス設計やSOHOは中小規模ネットワーク向けとなります。また,ディストリビューション層がパーシャルメッシュ型なのは「コア層よりも機器数は少ない傾向にあるため,完全に冗長性を持たせると煩雑になってしまうため,ある程度冗長性を担保できるパーシャルメッシュ型となる」と理解しましょう。逆に,コア層では「冗長性を担保するためにフルメッシュ型になる」と理解しましょう。
スパイン&リーフを説明せよ
従来の3階層モデルは責務を分離することで,端末〜サーバにまたがる縦方向の通信を効率的に行うことができるようになったが,特にデータセンターなどにおいてサーバ間の通信といった横方向の通信に対して逆に効率が落ちてしまうケースも存在した。この問題に解決するため,各サーバのL3スイッチをリーフに配置し,スパイン(脊髄)に配置したL3スイッチと接続することで,サーバ間の通信はリーフ→スパイン→ルーフという3ホップ以内に到達することが可能になった。リーフのデバイス同士,スパインのデバイス同士は接続しない点に注意する。このアーキテクチャをスパイン&リーフと呼ぶ。原理的にループ構造が起こり得ないため,STPを構築する必要がない点も特徴。
試験対策としては,スパイン&リーフと言えばデータセンターと覚えておきましょう。
スパイン&リーフではリーフ層はL3プロトコルに対応している必要はあるか
対応している必要がある。そうでないとスパイン層でルーティングを担うことになるが,スパイン&リーフではスパイン層同士は接続しないためルーティングができなくなってしまう。
プライベートIPで利用できるネットワークを述べよ
- 10.0.0.0/8(10.0.0.〜10.255.255.255)
- 172.16.0.0/12(172.16.0.0〜172.31.255.255)
- 192.168.0.0/16(192.168.0.0〜192.168.255.255)
10固定,172.16〜172.31,192.168固定,と覚えてしまいましょう。
IPv4における各クラスのアドレス範囲を述べよ
クラス | 先頭ビット | サブネットマスク | アドレス範囲 |
---|---|---|---|
A | 0 | /8 | 0.0.0.0/8~127.255.255.255 |
B | 10 | /16 | 128.0.0.0/16~191.255.255.255 |
C | 110 | /24 | 192.0.0.0/24~223.255.255.255 |
D | 1110 | /32 | 224.0.0.0/32~239.255.255.255 |
E | 1111 | /32 | 240.0.0.0/32~255.255.255.255 |
IPv6におけるアドレスの型と先頭ビットの対応を述べよ
アドレスの型 | 先頭ビット | IPv6表記 |
---|---|---|
未指定 | 00...0 | ::0/128 |
ループバック | 00...1 | ::1/128 |
マルチキャスト | 1111 1111 | ff00::/8 |
リンクローカル | 1111 1110 10 | fe80::/10 |
ユニークローカル | 1111 110 | fc00::/7 ※ 実態としては後半のfd00::/7が用いられる |
グローバルユニキャスト | 001 | 2000::/3 ※ 16進数では「2」か「3」から始まる |
予約されているマルチキャストアドレスを説明せよ
スコープは以下の通り。
アドレス | 説明 |
---|---|
ff01 | インタフェースローカル |
ff02 | リンクローカル(同一リンク内の全ノード) |
ff05 | サイトローカル |
ff08 | 組織ローカル |
ff0e | グローバルローカル(全ノード) |
試験対策の文脈では境界のff02とff0eが大切。
特にリンクローカルの内訳は以下の通り。
アドレス | 説明 |
---|---|
ff02::1 | リンク上の全ノード |
ff02::2 | リンク上の全ルータ |
ff02::5 | リンク上の全OSPFルータ |
ff02::6 | リンク上のOSPF DR |
ff02::9 | リンク上の全RIPルータ |
ff02::a | リンク上の全EIGRPルータ |
EUI-64で生成されるIPv6のインタフェースIDを説明せよ
- MACアドレスを上位24ビットと下位24ビットに分割する
- fffeという16ビットを中央に追加する
- 先頭から7ビット目をビット反転させる
上記を実際に行うと「1311:11ff:fe11:1111」のようなインタフェースIDが生成される。
「fffe」と「7ビット」というマジックナンバーは覚えるようにしましょう。
IPv6ユニークローカルアドレスのフィールドの内訳を説明せよ
- 64bit:サブネットID
- 8bit:fc(実態としてはfd)
- 40bit:グローバルID
- 16bit:サブネット
- 64bit:インタフェースID
グローバルユニキャストアドレスでは,サブネットIDのうち前半部分はプロバイダから割り当てられるグローバルプレフィックスとなり,残りの後半部分がサブネットとなります。グローバルプレフィックスは48bit,サブネットは16bitが一般的な構成です。
NDPとMACアドレス・IPv6アドレスの関係を説明せよ
NDPにより同一セグメント上のMACアドレスとIPv6アドレスを取得することができる。
- MACアドレス:NSで問い合わせてNAの応答をもらう
- IPv6アドレス:RSで問い合わせてRAの応答をもらう
NDPが実現する機能を述べよ
- MACアドレスの解決(IPv4のARPに相当)
- IPv6アドレスの設定(SLAAC)
- DAD(重複アドレス検出)
「リンクローカルアドレスはルーティングの宛先になれない」は正しいか
正しい。リンクローカルアドレスを利用するのはルーティングが不要なセグメント内であることを思い出す。
6to4のIPアドレスに関する制限を述べよ
IPv6アドレスは先頭ビットが2002::/16
となる。イメージとして
2002:{IPv4アドレス前半}:{IPv4アドレス後半}:{サブネットID}:{残り}:{残り}:{残り}:{残り}
を持つとよい。具体的には,2002:6464:6401:aaaa:0:0:0:1は,6464:6401をIPv4に変換した100.100.100.1をトンネル内で利用し,aaaaはサブネットIDを表し,0:0:0:1はインタフェースIDを表す。
EIGRPv3とEIGRP for IPv6のどちらが実存するプロトコルか
EIGRP for IPv6
リンクローカルアドレスに対して疎通確認を行う際の注意点を述べよ
- 自身の出力インタフェースを指定する必要がある点
- pingの場合ipv6を引数で明示しなくてもよい点
IPv6の内訳を覚える際のコツを説明せよ
まず,グローバルユニキャストとユニークローカルは
- 64bit: プレフィックス
- 48bit:
{ここが変化する}
- 18bit: サブネットID
- 48bit:
- 64bit: インタフェースID
と構造化する。グローバルユニキャストの場合,{ここが変化する}と書いてある箇所の先頭3bitが001とるが,48bit全体をISPから割り当てられる。ユニークローカルの場合は,先頭7bitが1111 110となり,その直後の1bitは0か1が挿入れる。プレフィックスのうち残り40bitはグローバル識別子としてランダムな値を設定する。間に挿入されたbitが0の場合はfc00::/8となり,1の場合はfd00::/8となりますが,現在では1を挿入するプレフィックスが利用されている。一方,リンクローカルは先頭10bitがfe80::/10,つまり1111 1110 10であり,プレフィックスの残り54bitは全て0で埋められる。サブネットIDは存在しない。
このように,IPv6はまず「プレフィックス 64bit+インタフェースID 64bit」の構造化をした上でプレフィックスに差異があると認識し,グローバルユニキャストとユニークローカルはプレフィックスからサブネットIDを除いた48bitに差分があると理解する。グローバルユニキャストはこの48bitをISPから割り当てられ,ユニークローカルは先頭8bitをfd00とした上で残りの40bitはランダムで設定する。リンクローカルは先頭をfe80::/10とした上で残りの54bitは0で埋める。
ユニークローカルの40bitにランダム値を設定することはRFC 4193で規定されています。
IPv6アドレスの割り当て方法を4つ具体的なコマンドとともに述べよ
# IPv6アドレスを全桁設定
ipv6 address 2001:0:0:1::1/64
# サブネットIDのみ指定してインタフェースIDはMACアドレスから自動設定
ipv6 address 2001:0:0:1::/64 eui-64 # プレフィックスを指定している点に注意
# SLAACによりプレフィックスとインタフェースIDを自動設定
ipv6 address autoconfig
# DHCPによりプレフィックスとインタフェースIDを自動設定
ipv6 address dhcp
コンフィグレーションモードとは
Cisco機器の設定を変更するためのモード
# 特権execモードでグローンバルコンフィグレーションモードに移行してから細かなモードに切り替える
Router> enable
Router# configure terminal # この時点でもCisco機器全体の設定変更が可能
# インタフェースの設定をいじる場合 (ipv6の設定など)
Router(config)# interface GigabitEthernet 0/1
Router(config-if)#
# ルータの設定をいじる場合
Router(config)# router eigrp 1
Router(config-router)#
# 外部接続関係をいじる場合
Router(config)# line console 0 # コンソール接続の設定を変更
Router(config-line)#
# コンフィグレーションモードを終了する場合
end
シェルの先頭の(config-if)におけるifはinterfaceのことを指すと理解しましょう。
IPv4射影アドレスを説明せよ
0:0:0:0:0:FFFF:{IPv4アドレス}の形をとる。例えば::FFFF:192.168.10.1など。
IPv4射影アドレスの表記は:と.が混在していてもOKです。
show ipv6 routeで出てくる「L」は何を意味するか
ローカルルート。自身のIPアドレスのためipv6 address {IPv6アドレス}で設定する。
show ipv6 routeで出てくる「C」は何を意味するか
直接接続
show ipv6 routeで出てくる[0/0]は何を意味するか
[{メトリック}/{アドミニストレーティブディスタンス}]を表す。[0/0]はメトリック0で同一ネットワーク内の宛先であり,アドミニストレーティブディスタンスは0のため最も優先度が高い。[1/0]はメトリック1で1ホップ先の宛先であり,アドミニストレーティブディスタンスは0のため最も優先度が高い。
無線LANの高速ローミングを実現するIEEE規格は何か
IEEE 802.11r
roamingのrと覚えます。
管理フレームを保護するIEEE規格は何か
802.11w
PMF(Protected Management Frames)を有効にした管理フレームに適用され,管理フレームを悪用した攻撃を防ぐ役割を果たします。
WLCの物理ポートを4種類説明せよ
ポート | 対向先のポートモード | インタフェース | 特徴 |
---|---|---|---|
ディストリビューションシステム | トランク | Management Virtual Dynamic | スイッチと接続してLAGで冗長化。 通常/管理トラフィックを処理。 |
サービス | アクセス | Service Port | スイッチと接続する。 管理トラフィックだけを扱う。 Telnet/SSH/DHCPなど。 |
コンソール | - | 管理者用のPCと接続する。 | |
冗長 | - | WLCと接続する。 WLC自体の冗長化を行う。 |
ディストリビューションシステムのトランクポートはEtherChannelのモードはonにする。
WLCのインタフェースを3つ説明せよ
- Management:インバンド管理。輻輳の影響を受ける。Pingの宛先やWLC間の通信など。
- Virtual:web認証など。
- Dynamic:SSIDとVLANのマッピング。
- Service Port:アウトオブバンド管理。輻輳の影響を受けない。
WLCのRFは何の略称か
Radio Frequency(無線周波数)
WLCのRF管理機能は何と呼ばれるか
RRM(Radio Resource Management)
干渉を起こさせないよう,「利用率」と「ノイズ」をもとに,いい感じにchと送信電力を自動調整してくれる機能です。
LAPとは何か
Lightweight Access Pointの略称で,集中管理型APのことを指す
「Fast SSID Changeは高速ローミングを実現する」は正しいか
正しくない。Fast SSID Changeは別のSSIDへの即時移動を許可する仕組みのことを指すが,高速ローミングは同一SSIDで別のAPに滑らかに移動できる機能のことを指している。
Cisco独自のリモートワーク向けのワイヤレスソリューションは何か
OEAP(Office Extend Access Point)
IEEE 802.11の管理フレームと制御フレームの具体例を挙げよ
- 管理フレーム:認証・関連付け・プローブなど
- 制御フレーム:送信要求・応答確認など
- データフレーム:データ
スプリットMACアーキテクチャとは何か
リアルタイム性の求められる処理はAP,それ以外はWLCが行う方式
MACはMedia Access Controlの略称です。
WDSとは何か
Wireless Distribution Systemの略称で,AP同士を無線接続する機能のことを指す。ケーブル接続することなく無線通信エリアを拡張するために利用することができる。
ユニークローカルアドレスはホスト間で一意か
一意でなくてもよい。一意でなければならないのはリンクローカル。
ipv4のマルチキャストアドレスの範囲を述べよ
224.0.0.0〜239.255.255.255
「西とニッサク」と覚える。
CDPで電力クラスが割り当てられないと何が起きるか
デフォルトでポートに最大電力を割り当てる
IPv6のマルチキャストスコープを述べよ
アドレス | 同一のXX |
---|---|
ff01::1 | ノード |
ff02::1 | リンク |
ff05::1 | サイト |
ff08::1 | 組織 |
ff0e::1 | -(制限なし) |
IPv6のマルチキャストスコープにおいてff02::1の詳細を述べよ
上位4桁 | リンク上の全XX |
---|---|
ff02::1 | ノード |
ff02::2 | ルータ |
ff02::5 | OSPFルータ |
ff02::6 | OSPF DR |
ff02::9 | RIPルータ |
ff02::a | EIGRPルータ |
IPv6のループバックアドレスを述べよ
- 未指定アドレス:
::/128
- ループバックアドレス:
::1/128
pingの後のipv6は省略可能か
省略可能
APのモードをまとめよ
モード | 説明 |
---|---|
Local | デフォルト 他のチャネルとの干渉を監視 |
FlexConnect | WAN経由でWLCと接続する。 WLCとの接続が切断されてもローカルスイッチング可能 |
Monitor | ネットワークモニタリング |
Rogue Detector | 不正なAPの検出 |
Sniffer | パケットの収集と指定デバイスへの送信 |
Bridge | APの中継 |
SE-Connect | スペクトラムアナライザ |
無線LANの通信方式を2つ述べよ
- インフラストラクチャモード:APを経由する一般的な方式
- アドホックモード(IBSS):無線LANカードを搭載した機器同士で直接通信する方式
Cisco機器基礎
Serial 0 is up, line protocol is upは何を表すか
Serial 0というインタフェースでは,物理層(搬送波)が正常に検出され,データリンク層(キープアライブ信号)も正常に検出されているということ。
Serial 0 is up, line protocol is downは何を表すか
Serial 0というインタフェースでは,物理層(搬送波)が正常に検出され,データリンク層(キープアライブ信号)は正常に検出されていないということ。ケーブルのストレート/クロスが間違えていたり,半二重/全二重が間違えていたりするケースが該当する。
Serial 0 is administratively down, line protocol is downは何を表すか
Serial 0というインタフェースでは,物理層(搬送波)は正常に検出されず,データリンク層(キープアライブ信号)も正常に検出されていないということ。shutdownコマンドを入力した場合など,手動でインタフェースが停止されているケースが該当する。
「administratively」は管理上という意味であり,この場合は「手動」のような意味合いです。
Serial 0 is down, line protocol is downは何を表すか
Serial 0というインタフェースでは,物理層(搬送波)は正常に検出されず,データリンク層(キープアライブ信号)も正常に検出されていないということ。物理層は手動で停止されている訳ではないため,ハードウェアとして何らかの問題がある状態を指す。インタフェースの故障やケーブルが外れているケースが該当する。
システムクロックとハードウェアクロックを設定するコマンドをそれぞれ述べよ
# システムクロック
clock set 22:11:00 4 Jun 2024
# ハードウェアクロック
calendar set 22:11:00 4 Jun 2024
スイッチング
SwitchにIPアドレスを設定してpingできるようにする方法
(config)#interface vlan 1
(config-if)#ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
(config-if)#no shutdown
# SwitchはL2デバイスなのでinterfaceにIPアドレスは設定できないため,以下はダメ
(config)#interface FastEthernet 0/1
(config-if)#ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
(config-if)#no shutdown
VLAN間ルーティングにL3デバイスは必要か
必要。シンプルに異なるNW間の通信と考えればよい。
VTPのトランスペアレントモードは自身の情報を送るか
送らない
RSTPのポートの対応をまとめよ
- 指定ポートとバックアップポート
- ルートポートと代替ポート
漢字とカタカナがたすき掛けと覚える。
RSTPとSTPは互換性があるか
ある。
RSTPでシェアードリンクと言われたときに思い出すことは何か
STPタイマーを使った収束を行う。
レイヤ3のEtherChannelの作成方法を述べよ
# 論理インターフェースを作成
(config)#interface port-channel 1
# 論理インターフェースをレイヤ3モードにする
(config-if)#no switchport
# 論理インターフェースにIPアドレスを設定
(config-if)#ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
# 物理インターフェースをレイヤ3モードにする
(config-if)#exit
(config)#interface range FastEthernet 0/1 - 2
(config-if)#no switchport
# 物理インターフェースにチャネルグループを設定
(config-if)#channel-group 1 mode on
最後のonは他にauto,desirable,passive,activeが入ります。最初のコマンドを見て分かる通りポートチャネルとは論理インタフェースのことを指しますから「ポートチャネルごとに1つのIPアドレスを割り当てる」は正しい選択肢となります。L2のEtherChannelはchannel-groupを利用します。
EtherChannelのモードの覚え方を述べよ
下記のブロックで覚える。PAgPのautoとLACPのpassiveは同じ意味。
モード | on | auto(PAgP) | desirable(PAgP) | passive(LACP) | active(LACP) |
---|---|---|---|---|---|
on | ○ | × | × | × | × |
auto(PAgP) | × | × | ○ | × | × |
desirable(PAgP) | × | ○ | ○ | × | × |
passive(LACP) | × | × | × | × | ○ |
active(LACP) | × | × | × | ○ | ○ |
EtherChannelでまとめられるインタフェースの最大数はいくつか
8つ
CDPとLLDPの違いを述べよ
- CDP:トポロジチェンジ(デバイスの追加・削除)を通知しない
- LLDP:トポロジチェンジ(デバイスの追加・削除)を通知する
Cisco製のプロトコルの方ができることが少ない珍しい例と覚えましょう。
CDPでL3の情報は得られるか。
- show cdp neighbors:得られない
- show cdp neighbors detail:得られる
正確にはshow cdp neighborsでもRouterが隣接していることはDeviceIDから分かることがあります。
CDPによって互いを認識させるにはIPアドレスの設定は必要か
不要。CDPはL2のディスカバリープロトコルであるため。
マルチレイヤスイッチを使用してVLAN間ルーティングを行うために必要な設定を述べよ
- ルーティングの有効化(マルチレイヤスイッチではデフォルトで無効化されている)
- SVIの作成(VLANを割り当てるための仮想的なインタフェース)
- インターフェースへのVLAN割り当て
SVIをサブインタフェースと勘違いしないように注意。サブインタフェースを作る必要があるのはルータ。
L3 EtherChannelでアクセスポート/トランクポートモードは一致させる必要はあるか
ない。ポートのモードはL2の話であるため。
DTPはCisco独自のプロトコルか
Cisco独自のプロトコル
BPDUフィルタリングを説明せよ
BDPUの送受信を停止し,受信した場合はBDPUフィルタリングが無効になる機能。
ルーティング
経路学習方法ごとのアドミニストレーティブディスタンス値とコードを述べよ
経路学習方法 | AD値 | コード |
---|---|---|
直接接続 | 0 | C |
スタティックルート | 1 | S |
eBGP | 20 | B |
内部EIGRP | 90 | D |
OSPF | 110 | O |
IS-IS | 115 | i |
RIP | 120 | R |
iBGP | 200 | B |
EIGRPのDはDUALアルゴリズムのDと覚える。
ホストルートが取りうるサブネットマスクを述べよ
255.255.255.255
0.0.0.0と誤解しないように。すべてのビットがネットワーク部として解釈されるため,ホスト部分が存在せず,そのIPアドレス全体が「1台の特定のホスト」を表すようになります。
デフォルトルートが取りうるサブネットマスクを述べよ
0.0.0.0
# デフォルトルートの設定は以下のいずれかを利用(S1は自身の出力インタフェース)
Router(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 10.1.1.1
Router(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 S1
AD値とロンゲストマッチはどちらの方が優先されるか
ロンゲストマッチ
EIGRPのサクセサを説明せよ
最適ルートのネクストホップ
EIGRPのFDとRDおよびそれらの使われ方を説明せよ
- FD(Feasible Distance):自身から宛先NWまでのメトリック値
- RD(Reported Distance):ネイバールータから宛先NWまでのメトリック値
EIGRPではFDを比較して最適ルートを決定し,FD>RDとなるネイバーがバックアップルートのネクストホップ(フィージブルサクセサ)となる。
RDはAD(Advertised Distance)ともいいます。サクセサがFDにより決まり,フィージブルサクセサがRDにより決まるという日本語のねじれ構造になっている点に注意。
デフォルトゲートウェイとデフォルトルートの違いを説明せよ
- ゲートウェイ:異なるネットワークを接続する機器(ルータやL3スイッチ)
- デフォルトゲートウェイ:ルーティング機能を持たないデバイス(PCやスイッチ)が未知のネットワークにパケットを送信する際に利用するゲートウェイ
- デフォルトルート:ルーティング機能を持つデバイス(ルータやL3スイッチ)が未知のネットワークにパケットを送信する際に利用するルート
「ルータにデフォルトゲートウェイを設定する」には違和感をもつこと。CCNAではデフォルトゲートウェイはスイッチやPC,デフォルトルートはルータに設定するものと押さえておく。
デフォルトゲートウェイとデフォルトルートを設定するコマンドをそれぞれ述べよ
# デフォルトゲートウェイ
Switch(config)# ip default-gateway 192.168.1.254
# 以下のスタティックルートはL2スイッチではエラーになる
Switch(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.254
# デフォルトルート
Router(config)# ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 192.168.1.254
Router(config)# ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 GigabitEthernet0/0
Router(config)# ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 GigabitEthernet0/0 192.168.1.254
DHCPでデフォルトゲートウェイを設定するコマンドをそれぞれ述べよ
Router(config-dhcp)# default-router 192.168.1.254
OSPFで学習済みのルータにスタティックルートを設定すると何が起きるか
- スタティックルートがOSPFのルートを上書きする
- OSPFの設定自体が削除される訳ではなくフローティングルートとなる
転送先の指定方法をまとめよ
指定方法 | 説明 |
---|---|
直接接続スタティックルート | 出力インタフェースのみ指定 |
再帰スタティックルート | ネクストホップのみ指定 |
完全指定スタティックルート | 出力インタフェースとネクストホップを指定 |
OSPFを有効化するコマンドを述べよ
# ルータコンフィグレーションモード
RT1(config)#router ospf 1
RT1(config-router)#network 10.1.1.0 0.0.0.255 area 0
# インタフェースコンフィグレーションモード
RT1(config)#interface FastEthernet 0/0
RT1(config-if)#ip ospf 1 area 0
OSPFがコンバージェンスするまでのステートでLOADINGはどのような状態を表すか
詳細情報確認。DOWN→INIT→2WAY→EXSTART→EXCHANGE→LOADING→FULLという遷移となる。
EXSTARTをEXTRACTと誤解しないように。
OSPFネイバー関係を確立するためにMTUを一致させる必要はあるか
ある
OSPFネイバー関係を確立するためにHello間隔を一致させる必要はあるか
あるが,デフォルトで同じ値となる
default-information originateにalwaysオプションを追加すると何が起きるか
ルーティングテーブルにデフォルトルートが記載されていない場合でも,自身をデフォルトルートとしてアドバタイズするようになる。
bandwidthコマンドの単位は何か
Kbps(インタフェースの帯域幅)
running-configで表示されるOSPFのbandwidthの単位は何か
Mbps(基準帯域幅)
以上よりbandwidth 10000000コマンドを使用してrunning-configで10000と表示された場合,インタフェースの帯域幅は10Gbps,基準帯域幅も10GbpsとなるためOSPFのコストは1となる。
ip ospf priorityコマンドは何モードで実行するか
インターフェースコンフィグレーションモード
OSPFはインタフェースごとに設定するがグローバルで設定してしまうと影響が大きすぎると理解する。
show ip arpで得られる情報から送信元MACアドレスを書き換える方法を述べよ
Ageが「-」である行は自身のInterfaceのMACアドレスを表していることを利用する。
OSPFのプロセスIDは自動採番されるか
されない。明示的に指定する必要がある。
インフラストラクチャサービス
HSRP/VRRP/GLBPの違いをまとめよ
プロトコル | 仕様 | 構成 | 負荷分散 | 仮想MACアドレス |
---|---|---|---|---|
HSRP | Cisco | A/S | サブネット単位 | 0000.0c07.acXX |
VRRP | 標準 | A/S | サブネット単位 | 0000.5e00.01XX |
GLBP | Cisco | A/A | ホスト単位 | 0007.b400.XXXX |
覚え方は
- HSRPはciscoの代表的なプロトコルなのでcが入る
- VRRPは標準プロトコルなので「5e」と一貫している(アルファベットの5番目がeであるという意味)
- GLBPにはbが入る
と無理やり理解するしかない。また,XXに入るのはグループ番号を16進数に変換したものである。例えばグループ番号が48の場合はXXには「30」が入る。
輻輳管理の方式をまとめよ
方式 | 説明 |
---|---|
PQ(Priority) | 優先度の高いパケットを優先して転送 |
CQ(Custom) | キューごとに設定されたバイト数ずつ転送 |
WFQ(Weighted Fair) | フローごとに優先度を管理(フローは深く考えなくてOK) |
CBWFQ(Class-Based WFQ) | プロトコル等に基づくクラス単位でキューを設定 |
LLQ(Low Latency) | PQとCBWEQで低レイテンシーを実現 |
NATのpoolはプライベートアドレスとパブリックアドレスのどちらか
パブリックアドレス。NATの意味を考えれば当たり前。
NATのアクセスリストはプライベートアドレスとパブリックアドレスのどちらを許可するか
プライベートアドレス。アクセスリストでプライベートを絞り,poolでパブリックと紐づける。
PHBとは何か
Per Hop Behaviorの略称でDSCP値の6bitの使い方を指す。
- CS(Class Selector):0,8,16,24,32,40,48,56
- AF(Assured Forwarding):10,12,14,18,20,22,26,28,30,34,36,38
- EF(Expedited Forwarding):46
AFでは先頭3bitで優先度,後半3bitで破棄レベルを表す。EFは最優先で処理したいパケット用のマーキング。
インフラストラクチャの運用
Southboundの例を挙げよ
スイッチなどのネットワーク機器。APIC-EMやOpen SDN Controllerなどのコントローラと勘違いしないように。
Syslogの重大度をまとめよ
レベル | 説明 |
---|---|
0 | emergencies |
1 | alerts |
2 | critical |
3 | errors |
4 | warnings |
5 | notifications |
6 | informational |
7 | debugging |
SyslogはSouthbound Interfaceで使われるか
使われない。Syslogはあくまでもロギングと覚えてしまう。Southbound Interfaceではネットワーク機器との通信を行うため,OpenFlow・OpFlex・Telnet・SSH・SNMP・NETCONF・RESTCONFのようなプロトコルが利用される。HSRPは冗長化プロトコルであるため使われない。
SD-Accessのオーバーレイで使われるプロトコルを述べよ
VXLANとLISP
SD-Accessのアンダーレイで使われるプロトコルを述べよ
IS-ISとOSPF
コントロールプレーンとデータプレーンの機能を列挙せよ
- コントロールプレーン:ルーティング/MACアドレス学習/ARP/NDP(近傍探索)
- データプレーン:カプセル化/QoS/出力インタフェース検索
出力インタフェース検索をコントロールプレーンと勘違いしないように。
SDNコントローラはネットワーク機器の障害を検出するか
検出しない
SDNコントローラは機器の資産管理(シリアル番号・バージョン・ライセンスなど)を行うか
行わない
show interfacesのrxloadとtxloadを説明せよ
- rxload:受信状態の負荷
- txload:送信状態の負荷
エラーカウンタで押さえるべきポイントを述べよ
- runtsとgiants:NIC不良やduplexの不一致
- ignored:ブロードキャストストーム
- collisions/late collisions:duplexの不一致
- CRC:複合的なイメージ(コリジョン・ケーブル故障・NIC不良・duplex不一致など)
- input errors:複合的なイメージ(各種カウンタの増加を表す)
セキュリティ
ポートセキュリティを有効化する方法を述べよ
Switch(config)#interface gigabitEthernet 0/0
Switch(config-if)#switchport mode access
Switch(config-if)#switchport port-security
Switch(config-if)#switchport port-security mac-address 00:11:22:33:44:55
インタフェースモードはデフォルトでdynamic desirableであるためaccessポートに設定する点がポイント。
ポートセキュリティの違反モードをまとめよ
モード | セキュアMACアドレス以外を破棄 | SNMP/Syslogの送信 | errdisable |
---|---|---|---|
shutdown(デフォルト) | ○ | ○ | ○ |
restrict | ○ | ○ | × |
protect | ○ | × | × |
access-groupとaccess-classの違いを説明せよ
- access-group:物理インターフェースに適用
- access-class:仮想インタフェースに適用(TelnetやSSHなど)
コマンドもipの有無が異なるため注意が必要。
# 物理インタフェース
Router(config-if)#ip access-group 1 in
# 仮想インタフェース
Router(config-line)#access-class 1 in
拡張ACLの代表的なプロトコルナンバーを述べよ
プロトコル名 | プロトコルナンバー |
---|---|
ICMP | 1 |
TCP | 6 |
UDP | 17 |
EIGRP | 88 |
OSPF | 89 |
標準ACLと拡張ACLの番号を述べよ
- 1〜99:標準ACL
- 100〜199:拡張ACL
- 1300〜1999:標準ACL
- 2000〜2699:拡張ACL
Cisco AMPとは
Cisco Advanced Malware Protectionの略称でマルウェア対策製品
AAAで認証の設定方法を述べよ
# aaa有効化
(config)#aaa new-model
# localでusernameとpasswordを設定
(config)#username cisco password ccna
# defaultというリストに対してgroup radiusとlocalの優先順位で設定
(config)#aaa authentication login default group radius local
# USE_LOCALというリストに対してlocalのみを設定
(config)#aaa authentication login USE_LOCAL local
# コンソール接続にはUSE_LOCALリストを使うように設定
(config)#line con 0
(config)#login authentication USE_LOCAL
これでコンソールログインにはローカルデータベース,それ以外にはRADUISが利用されるようになる。
- aaa authenticationコマンドで,リストに名前を付けてlogin方式を優先度順で定義
- login authenticationコマンドで,login方式で採用するリストを指定
を押さえることが大切。
忘れがちなコマンド
interfaceごとにdown/down等を表示する
RouterA#show ip interface brief
MTU/txload/rxload/duplexやカウンターを表示するコマンド
RouterA#show interfaces
interfaceとinterfacesを使うコマンドをそれぞれ列挙せよ
- interfaceを使うコマンド
-
- show ip interface brief(interfaceごとのdown/downなど)
- show ip ospf interface brief
- show cdp interface
- show port-security interface FastEthernet 0/1
- interfacesを使うコマンド
-
- show interfaces(MTU/txload/rxload/duplex/カウンターなど)
- show interfaces switchport(ポートごとのaccess/trunkなど)
- show interfaces trunk(トランクポートで許可されているVLAN情報など)
neighborとneighborsを使うコマンドをそれぞれ列挙せよ
- neighborを使うコマンド
-
- show lacp neighbor(EtherChannelのLACPネイバー情報)
- show ip ospf neighbor
- neighborsを使うコマンド
-
- show lldp neighbors
- show lldp neighbors detail
- show cdp neighbors
- show cdp neighbors detail
cdp interfaceは単数系だがcdp neghborsは複数形になります。覚えるしかない。
set clockかclock setか
clock set
ipv6 unicast-routingかipv6 unicast routingか
ipv6 unicast-routing
tracerouteかip tracerouteか
traceroute
Fa1/0にSLAACを使ってIPv6アドレスを設定する
Router(config)#interface FastEthernet 1/0
Router(config-if)#ipv6 address autoconfig
Fa1/0にEUI-64を使って2001:db8:7777:8888::/64を設定する
Router(config)#interface FastEthernet 1/0
Router(config-if)#ipv6 address 2001:db8:7777:8888::/64 eui-64
DHCPプール「Cisco」を作成して「192.168.10.0〜192.168.10.255」を指定する
Router(config)#ip dhcp pool Cisco
Router(dhcp-config)#network 192.168.10.0 255.255.255.0
IPアドレスの除外もip dhcp excluded-address {from} {to}なのでip dhcpセットで覚える。
DHCPリレーエージェントの設定
Router(config-if)#ip helper-address 192.168.1.1
ip dhcp helper-addressのようにdhcpをつけないように注意。
DHCPのshow系
# DHCPプールで割り当て可能なアドレス総数・割り当て中のアドレス数・割り当て範囲など
Router#show ip dhcp pool
# DHCPによって割り当てられたIPアドレス情報
Router#show dhcp lease
show dhcp leaseはipがつかない点に十分注意。逆にip helper-addressはdhcpが付かない。
プール名は「cisco」,グローバルアドレス範囲は「100.1.1.1〜100.1.1.14/28」のプールを作成
Router(config)#ip nat pool cisco 100.1.1.1 100.1.1.14 netmask 255.255.255.240
プール名は「cisco」,アクセスリストの番号は「1」でPATを設定
Router(config)#ip nat inside source list 1 pool cisco overload
RSTPを有効にするコマンド
Router(config)#spanning-tree mode rapid-pvst
stpの情報はshow spanning-treeとなるように,stpと略せないことに注意。
クリアテキストで表示されているパスワードを全て暗号化するコマンド
service password-encryption
受信したパケットが条件に一致した場合、送信元MACアドレスを含むログを出力するコマンド
log-inputをつける。permit tcp host 192.168.10.1 host 192.168.20.1 log-inputみたいな。
引っかかりポイント
ロンゲストマッチの問題
単純にbitの一致する長さだけ見てしまい,サブネットマスクを見ていなかったため,本来異なるネットワークであるのに転送先に選んでしまった。
ip routeでAD値が指定されているのを見逃した
# 下記でAD値1のスタティックルートが設定されると早とちりした
R1(config)#ip route 10.10.10.0 255.255.255.0 192.168.13.3 120
「シングルエリアの場合,プロセスIDは常に0を使用する」は正しいか
正しくない。プロセスIDではなくエリアIDは常に0を使用する。
スプーフィングとスヌーピング
スプーフィングは攻撃,スヌーピングは防御。
hostnameがRouterである場合のRSA鍵生成
ホスト名がデフォルトの「Router」のままだと
crypto key generate rsa
が失敗する。そのためhostnameコマンドを使って機器名をデフォルトから変更する必要がある。
スイッチにIPアドレスを設定する方法
VLANを使う。スイッチのinterfaceにIPアドレスを設定しようとしてはダメ。デフォルトでVLAN1が有効化されているため,スイッチの設定がデフォルトのまま管理用IPを設定したい場合はVLAN1を利用する。
CatA(config)#interface vlan 1
CatA(config-if)#ip address 192.168.2.254 255.255.255.0
CatA(config-if)#no shutdown
# これはダメ
CatA(config)#interface fastEthernet 0/1
CatA(config-if)#ip address 192.168.2.254 255.255.255.0
CatA(config-if)#no shutdown
usernameコマンドとenableコマンドのパスワードの扱いの違い
- username:passwordの上書きは可能だがsecretで上書きできない
- enable:passwordとsecret両方とも設定したときはsecretが優先される
ACLのdeny ipで拒否されるプロトコル
IPパケットにはTCP・UDP・ICMPなども含まれるため多くのプロトコルが拒否されてしまう。
EtherChannelはロードバランシングに対応しているか
対応している
1つの宛先IPに対してAD値とコストが同一の転送先が載っている場合,何が起きるか
等コストロードバランシングする。「IPアドレスが大きい方のルートを通る」のようにSTPと誤解しないように。
1つの宛先IPに対してAD値とコストが同一の転送先をip routeコマンドで設定すると何が起きるか
等コストロードバランシングする
ルーティングテーブルで自身のインタフェースのIPは分かるか
分かる。L(Local)を見る。
down/downのdownにはadministratively downは含まれるか
含まれない。自身のインタフェースをshutdownしている場合はadministratively down/downになる。
NTPの認証でSHA256は使えるか
使えない。MD5を使う。
ip domain-lookupとは
サーバをDNSクライアントとして動作させるコマンド。noを付けると存在しないコマンドを打ち込んだときに名前解決しようとしなくなる。
ip nat insideは何モードで実行するか
グローバルインタフェースモード
sourceとか指定するのはグローバルコンフィグレーションモード
シミュレーションモードのSerialポートが疎通できない場合に疑うこと
clock rateを「DCE」のルータに設定してないこと。DTEはユーザ側でDCEはキャリア側。
RouterA(config-if)#clock rate 64000
RIPを有効にするときのIPアドレス
有効にしたいインタフェースのIPアドレスをクラスフルに指定する。サブネットマスクは指定してはいけない。
RouterB(config)#router rip
RouterB(config-router)#network 192.168.1.0
RouterB(config-router)#network 172.16.0.0
サブネットマスクとワイルドカードマスクを使う代表的な場面を述べよ
- サブネットマスク:スタティックルート設定
- ワイルドカードマスク:ACLやOSPFのnetwork指定
router ospf 1とrouter ip ospf 1のどちらが正しいか
router ospf 1
permit 192.168.10.1 0.0.0.0とpermit 192.168.10.1 255.255.255.255のどちらが正しいか
permit 192.168.10.1 0.0.0.0
ワイルドカードマスクでは0はチェックすることを意味するため0.0.0.0は完全一致を表す。
「vlanをfa0/1に割り当ててください」を実現するコマンド
CatA(config)#int fa0/1
CatA(config-if)#switchport access vlan 2