【IPA対策】XX over YYの意味

本稿ではIPA試験で必要とされる知識をまとめます。

目次

結論

XX over YYは「XXをYYでカプセル化している」という意味です。

カプセル化とは「隠蔽したいパケット全体を別のプロトコルのペイロードに埋め込む」仕組みです。

詳細

PPP over Ethernet(PPPoE)を例に挙げましょう。PPPoEではPPPをEthernetでカプセル化します。

イーサネットパケットとPPPoEパケット

PPPoEのPPP over Ethernetという文字面からよく勘違いしやすいのですが「EthernetのパケットをPPPでカプセル化する」訳ではありません。TCP/IPでは上位層から下位層に向けてヘッダを付与してカプセル化していくことを思い出しましょう。PPPoEはEthernet上でPPPを利用することが目的ですから,IPパケットの前にはPPPヘッダおよびPPPoEヘッダを付与し,その後にEthernetヘッダを付与します。IPパケットの前にEthernetヘッダを付与してからPPPヘッダおよびPPPoEヘッダを付与するとPPPよりもEthernetの方が上位層となってしまうため,PPP上でEthernetを利用しようとしています。

PPPoE以外のXX over YYも同様に考えられます。

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